
創業準備を進めるためのTODOリスト
「創業したい」という夢を、具体的な「予定」に変えるための準備、始めていますか?
このガイドは、創業準備の段階で「何を」「どの順番で」進めればよいのかを明確にするための、実践的なTODOリストです。この道しるべに沿って、一歩ずつ着実に夢を実現させましょう。
STEP 1:アイデアを「事業コンセプト」に落とし込む
全てのビジネスは、顧客の課題解決から始まります。あなたのアイデアを、以下の3つの視点で具体化し、強固な「事業コンセプト」を固めましょう。
- 【誰に】ターゲット顧客は? あなたの製品・サービスを本当に必要としているのはどんな人ですか?
- 【何を】提供する価値は? その人のどんな悩みや不満を解決しますか?
- 【どのように】提供方法は? どうやってその価値を届けますか?(店舗、ネットショップなど)
STEP 2:「事業計画書」で夢を現実にする
事業計画書は、単なる申請書類ではありません。自分の構想を整理し、金融機関や仲間から協力を得るための「夢の設計図」です。
- 自分のため: 頭の中のイメージを具体化し、進捗管理の指標とします。
- 他人(協力者)のため: 金融機関からの融資や、仲間からの信頼を得るために不可欠です。
まずは、提供された参考記載例 のように、事業概要や販売計画、そして損益計画を具体的に書き出してみましょう。
STEP 3:経営資源「人・物・金」を確保する
計画ができたら、実行のためのリソースを揃えます。
- 【人】仲間・従業員の確保 事業を拡大するには仲間が必要です。 求める人材像を明確にし、採用計画を立てましょう。
- 【物】事務所・設備の準備 立地や賃料、必要な設備をリストアップし、最適な事業所を探します。 創業初期は、中小機構などが運営するインキュベーション施設を利用するのも賢い選択です。
- 【金】資金調達の実行 自己資金で不足する分は、外部からの調達を検討します。
- 日本政策金融公庫の「新創業融資制度」: 無担保・無保証人で融資を受けられる可能性があります。
- 補助金・助成金: 国や自治体が提供する返済不要の資金です。
- 出資: ベンチャーキャピタルやクラウドファンディングも選択肢の一つです。
STEP 4:最適な形態で「創業手続き」を行う
事業内容や将来の展望に合わせて、最適なスタート形式を選びましょう。
- 個人事業主: 手続きが簡単で、すぐに始められるのが魅力です。 税務署への「開業届」などの提出が必要です。
- 株式会社: 社会的信用が高く、資金調達に有利ですが、設立費用や手続きが必要です。
- その他: 合同会社(LLC)やNPO法人など、様々な形態があります。
【お役立ち情報】国の「特定創業支援等事業」を活用しよう! 市区町村が実施する「創業塾」などのセミナーを受講すると、会社設立時の登録免許税が半額になるなどの特例措置を受けられます。 創業前に必ずお住まいの市区町村に確認しましょう。
準備は整いましたか? このTODOリストを手に、具体的なアクションを今日から始めてみましょう。
独立行政法人中小企業基盤整備機構刊「夢を実現する創業」より引用